最近「eスポーツ」と言う言葉をよく目にしませんか?
広告やメディアでも「eスポーツ」という文字を目にする機会が急増しています。
なんとなくゲームの大会かな?と思っている人も多いのではないのでしょうか?
そもそもゲームなのになぜ「スポーツ」なのか疑問に思う人もいるかもしれませんね。
今回は、eスポーツがどのような大会で、なぜ「スポーツ」と呼ばれるかについて調べてみました。
eスポーツってそもそもなんだ?
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称のことを言います。
電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉で、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技のことを言います。
簡単に言ってしまうと、複数人のプレイヤーでの対戦ゲームをスポーツとして解釈してeスポーツと呼ばれています。
そんな「eスポーツ」ですが、アメリカや韓国など世界では人気が急上昇しています。
アメリカではすでに、国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認めていて、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であることを認めています。
また、韓国や中国でもeスポーツが非常に発展していて、市場規模も日本とは桁違いに大きなものになっています。
残念な話ですが、日本でも浸透してきてはいるものの、世界からはeスポーツの後進国と言われていて、まだまだeスポーツという単語すら認知が低い状態です。
eスポーツはゲームなのになぜスポーツなのか?
eスポーツは、画面を見つめながらコントローラーやキーボードを操作するだけなのに、それがなぜスポーツなのでしょうか?
日本では「sport」を一般的に「運動」と訳すことが多いですよね。
このため「スポーツ」とは汗をかく肉体的な競技のことを指すと思ってしまいます。
しかし「sport」と言う単語には「運動」だけでなく「娯楽」「競技」と言う意味があるのです。
そのため、欧米ではチェスはマインドスポーツ、ビリヤードも屋内スポーツと認識されており、自動車レースは自動車をコントロールする競技「モータースポーツ」とも呼ばれています。
また、アーチェリーやクレー射撃のような道具の操作を競う競技も、すでにオリンピックにも存在しています。
eスポーツを「電子的な娯楽」「電子的な競技」と訳せば、あまり違和感は感じないのではないでしょうか?
また、コントローラーやキーボードを操作するだけと言っても、eスポーツと言う「競技」を闘い抜くためには、長時間の集中力やそれを生み出すための体力、そして反射神経が必要とされます。
このため単にゲームで遊ぶ行為とは違い、本格的な肉体トレーニングも必要となります。
eスポーツがスポーツではないと日本では否定的なのはなぜ?
世界ではスポーツとして認められており、人気が急上昇しているのに対して、なぜ日本ではeスポーツがスポーツではないと否定されてしまうことが多いのでしょうか?
それには、歴史的な背景があるようです。
そもそも、英語の「sport」も、時代によって解釈が変わってきています。
18世紀前後は、狩猟のほかに討論やテーブルゲームも「sport」として定着していました。
しかし時代が進むにつれて、娯楽性よりも記録や試合結果を重視する競技を指す言葉として認識されるようになっていきます。
特に日本は、国民の健康を促進するためにこの考えを強く広めました。
つまり、「健康のために体を動かそう!」という思想を定着させるために、スポーツという単語を利用したのです。
このため、日本人の特に年配層は「スポーツ = 体を動かすもの」という傾向が強いと言えます。
そのせいで、机に座って画面を凝視しているeスポーツを、スポーツと認められないのでしょう。
しかし、eスポーツは世界ではスポーツとして強く認められており、すでにその競技人口は1億人を超えると言われ、賞金もトップクラスの海外大会では億単位に達すると言われています。
2022年のアジア競技大会では正式種目入りがすでに決まっており、近い将来、オリンピック種目となる可能性もあると言われています。
eスポーツはゲームなのになぜスポーツなんだ?まとめ
今回は以下の内容でeスポーツに注目してみました。
●eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称のことを言い、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉である。
●日本では「sport」を一般的に「運動」と訳すが「娯楽」「競技」と言う意味がある。
●日本の特に年配層は「スポーツ = 体を動かすもの」という傾向が強い。
●eスポーツは世界ではスポーツとして強く認められており、近い将来オリンピック種目となる可能性もあると言われている。
もし、eスポーツを生で体感してみたいと思ったら、eスポーツバーに行ってみてください。
飲食しながら対戦を見学するだけでも楽しいと思います。

世界中で今後ますます盛り上がりが予想されるeスポーツ。
日本も乗り遅れないようにスポーツとして普及されていくといいですね!