11月頃から栄養価も増し美味しくなる牡蠣。
だからこそ注意しなくてはいけないのが食べ過ぎ、ですね。
牡蠣のような貝類は食中毒の話題をよく聞きますし、食べ過ぎも体には良くありません。
お子さんのいるご家庭では、子供に何個ぐらい食べさせていいのか?
そもそも何歳から食べさせたらいいのか?
といろいろ心配をされる方も多いでしょう。
今回は、食べ過ぎたり、お子さんに与える影響を中心とした牡蠣の疑問を見ていきましょう!
牡蠣は小さな子供に食べさせてもいいの?
牡蠣は小さな子供に食べさせてもいいのでしょうか?
答えは、、、
食べても大丈夫です!
一般的には、牡蠣は柔らかく離乳食としても良いので、2歳を過ぎたあたりから食べさせても大丈夫と言われています。
でも生は絶対にダメです!お腹を壊さないように充分加熱しましょう。
そして魚介類はアレルギーも多く、食べてみないとアレルギーがあるかどうか分からないので、初めは少しずつ様子を見ながら食べさせてあげてください。
心配でしたら、牡蠣のダシだけ飲ませてみるのも良いと思います。

牡蠣を子供には何個食べさせていいの?
では、牡蠣を子供には一日何個食べさせていいのでしょう?
知恵袋などの口コミを調査したところ、カキフライや牡蠣飯などの高温調理法で、2~3個ぐらいという意見が多かったです。
年齢にもよりますが、2~3個を週に1回くらいが最適だと思われます。
でもノロウィルスが怖いので、くれぐれも生で食べることはご家庭では控えた方が無難かと思います。
ちなみに大人だったらいくつ食べても大丈夫なのか?と言うと当然そんなことはなく
7~8個くらいがちょうどいいと思います。
どんな食材も「過ぎたるは及ばざるが如し」で食べ過ぎはかえって体に良くありません。
海のミルク!牡蠣の栄養とは
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれているほど栄養価が豊富で、旬を迎えた牡蠣はそれが顕著に表れます。
特に有名な栄養素を見てみましょう。
亜鉛
亜鉛の栄養効果としては免疫力向上がよく言われます。
不足すると、味がわからなくなる味覚障害や、免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。
ですので、小さなお子さんがいるご家庭では、積極的に食べさせてあげたいですね。
タウリン
タウリンは細胞をいい状態に保とうとする力、正常な状態に戻そうとする力を助ける栄養素です。
だから、疲れた時に飲む栄養ドリンクに多く含まれていますよね。
コレステロールの上昇を抑えてくれる嬉しい作用もあります。
小さいお子さんも日々成長していますから、タウリンを摂取すると丈夫な体に成長していくことでしょう。
ビタミン類・鉄
ビタミンも豊富に含まれていますが、その中のビタミンB12と鉄は、血を作ってくれる大切な働きをしてくれます。
鉄はヘム鉄で、身体に吸収されやすいので貧血予防のためにも女性は定期的に牡蠣を食べるといいですね。
他にも、アミノ酸、カルシウム等、豊富な栄養素が含まれていて、まさに海のミルクの名前に恥じない食材です。
牡蠣のカロリーは?
ここまで見てみると、栄養豊富なので逆にカロリーが高くて太るんじゃないの?
と心配ですが、安心してください!
貝類は低カロリーで低糖質なので、太る心配はありません。
ですから代謝が落ちて太りやすく、病気が気になる年齢の方も積極的に食べる事をおススメします。
牡蠣は食べすぎたら危険!の理由
食中毒の危険性
旬の牡蠣を食べて食中毒になるのは、ニュースでもよく耳にすると思います。
生なら分かりますが、加熱調理をした牡蠣でもあたったりします。
それは、火が中心部に届いてなかったり、食べた人の免疫力が落ちている場合に起こりやすくなります。
牡蠣のような貝類は主に海水に漂う微生物であるプランクトンを餌としていますが、一緒に細菌やウイルスも取り込んでしまいます。
十分に加熱してウィルスを死滅させないと、人の体に悪さをするんです。
例えばカキフライなら、中心部が85度以上で約2分ぐらい火を通さなければいけません。
調理の仕方は十分に気を付けて頂きたいと思います。
亜鉛の過剰摂取が危険
食中毒にならなくても、牡蠣を食べすぎて起きる副作用・不調もあります。
それが亜鉛をたくさん摂りすぎたときに起きる亜鉛の過剰摂取です。
元気がないから旬の牡蠣を食べて元気になろうとして、たくさん食べすぎるとめまい、頭痛などを引き起こします。
それでも食べ続けると亜鉛過多になり、毛が抜ける、肌の老化、貧血といった金属中毒に似た症状が出ます。
食中毒の次に気を付けなければならないのは食べ過ぎなんです。
とくに小さなお子さんがいるご家庭では、気を付けてあげてください。
冷え性にはどう?
牡蠣には体を冷やす効果もあるので、冷え性の方が生で食べるのは避けた方が良さそうです。
冷え性の方が食べるときは、牡蠣鍋や牡蠣のスープなど火を通せて体が温まる料理がお勧めです。
痛風にはどう?
痛風の方は量を意識しながら食べましょう。
なぜなら痛風にはよろしくないプリン体が多く含まれているからです。
痛風の方のプリン体摂取量は、1日400mg程度が良いとされています。
小さめの牡蠣を5~6個食べると、約200mgのプリン体を摂取してしまいます。
プリン体は夜ごはんのメインになりやすい肉や魚にも含まれているので、量を計算して1日の間にバランス良く食べる必要があります。
牡蠣の栄養をより吸収しやすくする豆知識
食べ過ぎると怖い症状を引き起こしたりする牡蠣ですが、基本的には美味しい食材で栄養も豊富。
旬の牡蠣は言うことがないとても優れた食材です。
そんな牡蠣の栄養を、より吸収しやすくする方法があります。
それは牡蠣フライに必ずと言っていい程付いてくるレモン!
キレート効果と言われるもので、レモンの成分が亜鉛や鉄などの吸収を助けてくれるんです。
だから生牡蠣でも、カキフライでもたっぷりレモンをかけちゃいましょう!
他には、牡蠣と一緒に食べると相性のいい鶏肉と牛乳を一度に取れて、貝類特有の生臭さも解消される牡蠣のミルクスープなんかもいいですね。
牡蠣は小さいお子さんは特に生臭さが気になって食べられない、というのは良く聞きます。
生臭さは大人でも苦手な人が多いですから子供が苦手でも仕方ないでしょう。
生臭さは、煮る、焼く、揚げるといった高温調理することで解消されます。
あとは上手に味付けをすればお子さんも食べてくれることでしょう。
牡蠣の栄養は食べ過ぎると危険!まとめ
この記事では、小さな子供に牡蠣を食べさせてもいいのか?1日何個食べさせていいのか?
牡蠣の栄養素や食べ過ぎた時の危険性などをお伝えしましたが参考になりましたでしょうか。
旬を迎えて美味しくなる牡蠣ですが、栄養面でも食中毒の話でもいろいろと話題になる食材です。
ですが、調理法、食べる量など気を付けながら食べれば、これほど素晴らしい食材はありません。
でも美味しいからと言って、生牡蠣を10個も20個も食べてお腹を壊さないでくださいね。
きちんとした知識を持っておいしく食べて、笑顔でこれからの食のシーズンを迎えましょう!