子供が牡蠣にあたってしまった? 症状が軽い場合の対処法が知りたい!

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おいしい牡蠣を食べた次の日、お腹が痛かったり下痢が続いたりする。

こういうときは、まずノロウィルスを疑いますが、症状が軽くて判断がつかないときもありますよね。

それが子供だった場合、自分の症状を上手く伝えられないので、お母さんも焦ってパニック状態になってしまうかもしれません。

そこで今回は、子供が牡蠣に当たったかもしれないけど症状が軽そうな時の対処法と、ノロウィルスに感染したときの対処法と予防法をご紹介します。

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子供が牡蠣にあたったかもしれないけど症状が軽い場合の対処法は?

子供が「牡蠣にあたったかもしれない」と思ったときは、二次感染を防ぐため、他の家族と接触しないように隔離し、安静にしてあげましょう。

そして症状をよく確認してみましょう。

ただの食あたりによる軽度な腹痛や下痢の場合は、こまめな水分補給や身体への負担が少ない消化のいい食事、薬の服用などの対処法で症状をやわらげることができます。

ただし症状が改善されず、一日に10回以上嘔吐・下痢があり、発熱がある場合、学校や家庭でノロウィルスの感染者がいる場合はノロウィルスの可能性が高いと思われます。

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ノロウィルスの特徴や症状

ノロウィルスは非常に強い感染力を持ち、10~100個の少ないウィルス量でも発病します。

人の体の中でしか増えないのも特徴です。

怖いところは、嘔吐物や便と一緒に体外に排出されてからも、しばらくは自然環境下で生存し続けるという点です。

また、アルコール消毒や熱・乾燥などへの抵抗力も高く、なかなか死滅しません。

このような性質ゆえに、二次感染や集団感染を生みやすいのです。

感染してしまうと、以下のような症状がでます。

  • 激しい吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 37~38℃前後の発熱

乳幼児や高齢者が感染してしまった場合は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも注意が必要です。

急激な激しい症状が現れた場合は、早急に医療機関を受診することをおすすめします。

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ノロウィルスの二次感染を防ぐためにしておくべき処理方法

子供がノロウィルスに感染した可能性がある時は、家族の二次感染を防ぐことを優先しましょう。

嘔吐物や便は適切に処理をしないと余計にウィルスが拡散される可能性もあります。

下記の要領で嘔吐物の処理を行ってください。

感染者の嘔吐物や便を処理する時に用意する物

  • ゴム手袋
  • マスク
  • 手洗い用ハンドソープ(殺菌効果があるもの)
  • 水分のしみこまないビニール製エプロンを着用
  • ノロウィルスの殺菌に効果がある塩素系漂白剤
  • 拭き取るためのペーパータオルや新聞紙
  • これらを捨てるためのビニール袋
  • 感染者の嘔吐物や便の処理の方法
  • 極力部屋の換気をする。

 

嘔吐物や便は、乾燥しないうちに50倍に薄めた塩素系漂白剤を浸したペーパータオル、新聞紙などで嘔吐物や便を覆い、外側から内側にむけて静かに拭き取りビニール袋に入れ捨てます。

次に、嘔吐物や便を拭き取った後の床などは、周囲を含めて50倍に薄めた塩素系漂白剤を浸したペーパータオルや新聞紙で拭き消毒します。

処理に使用したゴム手袋やマスクなどもビニール袋に入れ廃棄するようにしてください。

処理を行った後は、ハンドソープを使って、流水で手指から手首までしっかり洗いましょう。

手洗い後のタオルは共用せず、ペーパータオルを使い捨てします。

普段から処理のための道具や塩素系漂白剤であるハイターなどを用意しておくと安心ですね!

ノロウィルスの病院での治療方法

医療機関を受診するとなったら、初めてだと何科を受診するとよいのか分からないですよね。

子供は小児内科を受診するといいでしょう。ちなみに大人は内科・消化器です。

病院に行く際は腹痛、下痢、嘔吐、発熱の頻度などの症状についてと、学校、家族など身の回りにノロウィルスに感染している人がいないかなど状況を把握し、医師に伝えるようにして下さい。

感染して症状が長引いている、体力のない子供やお年寄りには、点滴をして脱水症状を防ぐための処置が行われます。

なお、病院ではノロウィルスの陽性・陰性を判断するための検査も受けられますが、この検査は簡易的なものであるため、正確な結果が出ないこともあります。

健康保険適用外であるため病院によって費用が異なるので、前もって確認することをおすすめします。

ノロウィルスの潜伏期間

ノロウィルスの潜伏期間は24~48時間で、通常、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が1~2日続いた後、自然治癒し、後遺症もありません。

また、これまで何度もノロウィルスにかかり、免疫ができている人は、感染しても発症せず、軽い胃腸炎症状で収まることもあります。

ノロウィルスの感染後の過ごし方

症状が出始めてから1週間程は自宅で安静にしていたほうが良いと言われています。

無理に通学をしてしまうと集団感染の恐れがありますので、安静にするようにして下さい。

残念ながらインフルエンザに対するタミフルのような特効薬は、ノロウィルスに対してはありません。ワクチンもありません。

とにかく安静に寝ているしかありません。

嘔吐・下痢も繰り返すでしょうから、脱水症状を防ぐため、水分を補給するようにしてあげて下さい。

水以外に市販の経口補液(OS-1,アクアライトORS、など)もいいですが、スポーツドリンクを薄めて飲むのも良いと薬剤師さんが教えてくれました。

また、下痢止めの薬はウィルスを体内から排出することを妨げ、回復を遅らせてしまうので、極力使用しないほうがよいでしょう。

ノロウィルス感染経路と感染予防方法

ノロウィルスのほとんどが経口感染で、そのルートは大きく、人の手からと食品からの2つに分けられます。

人の手からの感染経路は、ノロウィルスが大量に含まれる嘔吐物や便に触れた手を介して口に入る「接触感染」や、嘔吐物の飛沫が乾燥して空中に飛び散り、それを吸い込む「飛沫感染」などがあります。

感染者の嘔吐物や便を適切に処理し、塩素系漂白剤で除菌を徹底するとある程度防ぐことが出来ます。

食品からの感染経路は、とくに汚染されたカキなどの二枚貝を、生のまま、あるいは十分に加熱しないで食べることが原因です。

最近は、カキを出荷する際の衛生管理が厳しくなり、少しずつ減少してはいますが、旬を迎える冬場は、食べる機会も増えるので注意が欠かせません。

予防方法としては、ノロウィルスの汚染の恐れのある二枚貝などの食品を十分に加熱する必要があります。

ノロウィルスを含むウィルスは熱に弱く、加熱処理すると活性が失われます。

カキなど二枚貝などの場合、中心部を85~90℃で90秒以上加熱すると感染性が無くなると言われています。

また、調理に使用したまな板や包丁などは、熱湯消毒するようにしましょう。

まとめ

この記事では以下の内容をお伝えしました。

ノロウィルスは非常に強い感染力を持ち、アルコール消毒や熱・乾燥などへの抵抗力も高く、なかなか死滅しない。

乳幼児や高齢者が感染してしまった場合は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも注意が必要。

医療機関を受診する際、大人は内科・消化器、子どもは小児内科を受診するとよい。

ノロウィルスには特効薬もワクチンもない。

感染してしまったら、自宅で安静にし、脱水症状を防ぐために水分補給を心がける。

ほとんどが経口感染で、そのルートは大きく人の手からと食品からの2つに分けられる。

感染者の嘔吐物や便の適切な処理、塩素系漂白剤で除菌の徹底、食品の十分に加熱で感染をある程度防ぐことが出来る。

私自身も牡蠣を食べた次の日に腹痛と下痢になってしまい、苦しんだ経験があります。

病院に行くほどではなかったのですが、ノロウィルスかも?!という不安感も増して心身共に疲労が半端なかったです。

小さい子供がもし同じ目に合ったら、大人の倍苦しいだろうと思います。

生の牡蠣はおいしくて魅力的ですが、小さな子供には加熱調理した牡蠣を食べさせてあげてくださいね。

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