餅のカビを削って食べるのは危険すぎ!除去しても食べてはいけない理由

生活に関する情報

お正月、冷蔵庫に保管していた餅にカビが生えていた!なんてことは毎年恒例の我が家。

私の母はもったいないからと、カビを削って食べてしまいます。

でも目に見えるカビを削れば安心して食べてもいいのでしょうか?

カビを完全に除去できる方法はあるのでしょうか?

今回は、餅のカビを除去する方法を探してみた結果をお伝えします。

スポンサーリンク

餅についたカビの除去法

お母さんに「餅のカビはそんなに心配しなくても大丈夫!削って食べればいいよ」と言われて育った人は少なくないと思います。

昔は健康に関する情報番組がほとんど無かったせいで、母から教えてもらったことがすべてでした。

母も同じように昔から伝えられていた迷信を信じて、餅のカビを削って食べていたワケです。

でもね、それってとても危険な行為なんですって!

テレビの健康番組を見てビックリしました。

そこで、保険局の資料なんかも参考にしてカビの除去法を調べてみました。

カビを削ったり切り取れば除去できる?

餅に付いた緑や赤のカビは、表面に出ているだけでなく、目に見えない菌糸や胞子が餅の内部まで浸透しています。

じゃあ、かなり厚めに切り取れば大丈夫なんじゃないと思いませんか?

でも、厚めに切り取ってもまだ菌は残っている可能性があります。

2~3㎝切り取ればいいと紹介している情報もありますが、じっさいは顕微鏡で見てみない事には菌の深さは分かりません。

ということで、削ったり切り取ったりしても、完全にカビの除去ができているかは分かりません。限りなく黒に近いグレーゾーンと言ったところです。

高温の調理でカビを除去できる?

だったら菌は残っていても高温の調理でカビが死滅するんじゃない?と思いますよね。

東京都福祉保健局の資料では下記のように書かれていました。

カビ毒は、通常の調理や加工の温度(100℃から210℃)や時間(60分以内)では完全に分解することはできません。

ゆでる、炒める、炊飯などのごく一般的な調理方法でカビ毒が減れば安心ですが。

たとえば、ゆでた場合では、食品に50 ~ 80%のカビ毒が残り、ゆで水には10~15%ほどが検出されます。

この事からゆでることによってはカビ毒はほとんど分解しないことがわかります。

同じように、油で炒めたり、米を炊飯してもカビ毒はほとんど減りません。

www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kabi/files/kabi.pdf

ということで結論としては、

餅に付いたカビを完全に除去するのは無理

ということです。

切っても熱してもダメなんですから廃棄するしかないという事です。

もったいないという前に、未来の自分の健康のため、捨てる勇気も必要ですよね。

除去する方法を探るより、カビを生えさせない対策の方に力をいれましょう。

正月の鏡餅!餅のカビを防ぐにはアルコール消毒が超手軽でオススメ!

スポンサーリンク

カビが出す毒素「カビ毒」を食べてはいけない

じつはカビには、カビとして目に見えるくらいになった場合「カビ毒という毒素を出す」というのが最近の研究でわかってきたそうです。

カビ毒というのは、その名の通りカビが出す毒素の事で、人や動物に対して有害な作用を示す化学物質のことです。

これが非常に厄介で、先ほど紹介した通り、カビ毒は加熱調理しても毒素が分解されません。

カビ毒が人間の体の中に蓄積していくと、その毒の作用は下記のような症状を招きます。

  • 発がん
  • 消化管の充血や出血
  • 肝臓障害
  • 腎臓病
  • 食中毒性無白血球症
  • 悪心
  • おう吐
  • 腹痛
  • 下痢
  • 造血機能障害
  • 免疫機能抑制作用

詳しく調べたい方は東京都福祉保健局の資料で検索してみるとより詳しく調べられるでしょう。

カビた餅を食べるのには相当なリスクがあることが分かりました。

このことから、もったいなくても長生きしたいなら絶対食べない方がいいと言えるでしょう。

私の母は毎年言っても聞かないのでほったらかしにしていました。

それでも70才超えても大病したことが無いので、カビに相当な免疫力がある人なんだろうなと思います。

でも、体質は人それぞれです。

わざわざあなたに病気になってほしくないので、カビを発見したら思い切って廃棄してくださいね。

スポンサーリンク

餅をカビさせないようにする方法は?

お餅をカビにくく長期保存する方法を違う記事でご紹介していますので、是非チェックしてみて下さい。

正月の鏡餅!餅のカビを防ぐにはアルコール消毒が超手軽でオススメ!

そもそもなのですが、お餅はカビやすいのです。

固そうに見えて、実は水分を大量に含んでいるのです。

焼いたり、お鍋に入れたりするとわかりますが、柔らかくなるとお餅はとてもよく伸びますね。

あれは水分がたくさん含まれているからなんですね。

その上、餅同士がくっつかないように片栗粉を打ち粉として餅につけますね。

片栗粉はでんぷんが主な原料ですが、カビはでんぷんが大好物なんです。

カビやすいお餅にカビの大好物の片栗粉がまぶしてあると、カビやすいのは当然ですね。

餅のカビを除去するまとめ

今回の記事では餅に付いたカビの「除去はできない」「食べてはいけない」理由についてまとめてみました。

現在では、カビ毒についての研究が進んでいて、カビの付いた食品は、科学的に食べてはいけないと証明されています。

もったいなくて捨てるのが嫌なら、まず餅をカビさせないようにすることが先決です。

特に小さいお子さんがいる方は、口に入れてしまわないように気を付けてあげてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました